先日、僕の住む町の本屋さんにトレカのデュエルスペースができました。
そこは、お洒落な本屋さんで、なんならJCやJKが好むような可愛い小物入れや、よく分からんスティック状の芳香剤等、様々なお洒落アイテムが販売されている、僕のようなオタクはちょっと行きづらい本屋さんです。
まぁ、そんな所にトレカとはよほど無縁のデュエルスペースができたってことで、気になって仕事帰りにちょっと寄ったんです。
今回は、その時のお話です。
「けっこう広く取ってあるな」
本屋さんでVジャンプを購入した僕は、早速デュエルスペースの見学をしていました。
店内はトレカ専用スペースにレイアウトされ、カードゲームがしやすい環境に…なってませんでした。
正確には、対戦スペースはきちんと確保してあるのですが、そこで学生達が勉強をしているんです。
…まぁ、普通に考えるなら、学生の本分は勉強ですから、それが正解なんでしょうけど、こんなことされると、本来トレカの対戦目的で作られたデュエルスペースも機能しなくなるだろうなと思いながら、ショーケースの中古カードでもなんか買っていこうかなと眺めていたら、今度は「ヤバい、ヤバい」という声が聞こえてきたんですね。
最初は空耳かなと思っていたら、その学生たちが僕をガン見している。
まぁ、白髪交じりの眼鏡かけた小太りのおっさんが、作業着姿で遊戯王の中古カードなんか見てたらやっぱキモいかなと思いながら、今度の対戦会に使うカードが800円で売ってあったので、せっかくだから1枚購入しようとスタッフにショーケースを開けてもらうように依頼したんです。
そしたらね。彼等が声を荒げて。
「あのオヤジ、マジでやべぇよ!めっちゃ遊戯王カード買いよるやん」
って、店内に響き渡るように言ったんですね。店内に遊戯王のコーナーに居るのは僕しか居ません。もうね、僕のことを名指ししている感じです。
いや、買ったらなんかワリぃとや?って話です。
別に、お前らが大人の趣味を持てないキモいおっさんと思うのはお前らの感想だし勝手だから別に良いけどよ、だったらお前らもワンピカードノートの間に挟んでんじゃねぇよ。
結局、こんなん興味ないヤツから見たら、年齢も性別も関係なく同じ扱いされんだぜ。勿論、それ知ってモノ言ってんだよな?俺の趣味を否定するってことは、自分等も同じ穴の狢だから、自分達のことも否定してんの分かって勿論俺のことヤベェって言ってんだよな?
と、心の中だけで思いながら、遊戯王OCGのカードを購入。
お金を払い、なんか学生たちのそれが気に食わなかった僕は、わざとスタッフと話すことにしました。
446「店内リニューアルされたんですね」
スタッフ「あっ、はい。今はレンタルも結構厳しくて。思い切って、フロアの半分をデュエルスペースにしたんです」
446「へぇ。でも、勉強してる学生さん達は居るみたいですけど、トレカしてる人は見受けられませんね」
スタッフ「休日は居るんですけどね。平日はこんなもんスよ」
446「へぇ。」
まぁ、そんな感じで雑談してたら、学生たちが「ウゼェ」って感じで、勉強やめて僕等の会話をトレカに興味もないだろうに、わざとカードのショーケースの辺りをウロウロしながら聞き耳立ててましたからね。
え?なんでそんなこと分かるんだって?
そりゃあ、アナタ、ワンピカードは持ってて、遊戯王OCGのことは全面否定してヤベェヤベェ言ってた輩がよ、遊戯王のショーケースの辺りをウロウロしながら、昔はやってたとか言い始めて、お触れホルスの話とかしてるんですよ?
お触れホルスのデッキが流行ってた時、君達はまだ1歳とかそこらだよ!
何年前に流行ったデッキだと思ってんだ!
遊戯王OCGは、今年で25周年と息の長いトレカですからね…。
そういうの聞くとね、嘘って分かるんです。
店舗大会出て優勝してたとかマウント発言もしてましたが、絶対に嘘でしょう。
ホルスは、最近強化カードが追加されて、動画サイトに紹介動画が挙がっていたので、そこから引っ張ってきた知識をさも自分がやってました的な感じに話していた感じでしょう。
あんな、嘘付くならもう少し調べて嘘つけや。
こんな田舎じゃな、トレカの大会なんて云年前までやってなかったんだよ!
公式大会をメーカーに承認してもらうのだって、5年前とかそこらやぞ?
それも知らずにお触れホルスに毎回優勝してたってか?
そんな毎週のように、1歳ぐらいのアナタは都会まで電車か何かで遊戯王OCGの大会に参加されてたんですか?
へぇ、すごいな。マジで凄いや。言葉もやっと単語が出てくるぐらいなのに、それでアンタを連れてってたご両親もすげぇや。
とまぁ、心の中だけで彼等の嘘にモヤモヤ全開のおっさんでしたが、んなこと言っても数は力です。学生たちが僕が言ったことに対して「キモッ!」とか言ったら、もうそれだけで彼等の勝ちです。
なので、ここは影響力のある人に助けてもらいましょう。とのことで、そのスタッフと話を続けました。
446「もしかして、スタッフさんもなんかのトレカのプレイヤー?」
スタッフ「あっ、分かります?俺も遊戯王やってるクチです。最近、炎王をまた作り直してー…」
そういう話になると、後ろでベガ立ちしてた子達も面倒くせーとなったのでしょう。その後は、マウント発言とかも辞めてくれて、静かに勉強していました。
やっぱ、ショップで影響力あるのってスタッフなのかな。それとも、彼がイケメンだったのも関係あるのかな?
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!